tadashiro’s blog

しろのブログ

落語、北海道、野鳥など。

落語-落語分析-夢の酒

なぜ柳家さん喬が演じる『夢の酒』のお花は可愛らしいのか

『夢の酒』は、いわずとしれた「黒門町の師匠」桂文楽の十八番。文楽が作り上げた噺といってもいい、自家薬籠中のネタだった。 『柳家さん喬15夢の酒/妾馬 *1 』の「解題」で、長井好弘はこのように述べ、さらに、柳家さん喬の言葉として、以下のように紹介…

『夢の酒』においてご新造さんの容姿を詳細に描写する必要性について

いわゆる「いい女」の容姿をどのように描写すべきか。あるいは、そもそも描写しない方が良いのか。それは、表現者の目的によって異なるだろう。 『夢の酒』においてご新造さんの容姿を詳細に描写する必要性について 受け手にとっての「いい女」をイメージさ…

『夢の酒』の夢は「胡蝶の夢」か

前回、ちょっとした気まぐれで「次回予告」なんて書いてしまったものだから、 このタイトルで書かなければならなくなってしまった。 書きたいと思っていたことのはずなのに、いざ書き始めようとすると、義務感のようなものが邪魔をして、書くのが億劫になっ…

『夢の酒』の若旦那が妻であるお花の怒りを避けるためのシナリオ分岐点を探ってみた

『寝床』の記事をずいぶん書いた気がするので、そろそろ他の噺について書こうかと思う。寝床で見るのは夢ってことで、『夢の酒』について書いてみよう。 なお、例によって、基本的に柳家さん喬の口演に準拠していることを申し添えておく。*1 【この記事の目…

このブログについて/プライバシーポリシー