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しろのブログ

落語、北海道、野鳥など。

落語のあらすじを100字で要約してみる

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2020年2月16日 『子別れ』を追加しました。現在25本。

 

落語のあらすじを100字程度で要約しています。

当ブログで言及した噺を中心に、順次、作成していく予定です。

なお、要約という性質上、必ずネタバレを含みますので、「最初は新鮮な気持ちでサゲ(落ち)を楽しみたい」という方は、閲覧しないようにご注意ください。

落語100字要約 Index

あ行

明烏

[あけがらす]

商いには遊びを知ることも必要だと考える旦那が、堅物の若旦那を遊郭へ連れ出すよう、遊び人に依頼する。遊郭での一夜が明け、思いを遂げられなかった遊び人が、若旦那を起こして帰ろうとすると、若旦那は花魁に気に入られていた。

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井戸の茶碗

[いどのちゃわん]

若侍が屑屋から買った仏像の中から小判が現れた。元の所有者である浪人がその分配金のかたとして汚い茶碗を納めると、それが殿の目に留まり、高値で買い取られる。浪人は娘を若侍に嫁がせることにし、支度金としてその分配金を受領する。

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【お見立て】

[おみたて]

嫌いな客を帰したい遊女の指図で様々な言い訳をさせられる若い衆。帰らぬ客に困り果て、遊女が死んだことにすると、寺へ案内することに。適当な墓の前で大量の線香を焚いてごまかそうとするが、うまくいかず、客に墓を見立てさせる。*1

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か行

【掛け取り】

[かけとり]

掛取万歳

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【掛取万歳】

[かけとりまんざい]

晦日、溜まったツケを取り立てに来る掛け取り達を何とかして追い返したい貧乏な男。昨年使った死んだふりという策はもう使えない。狂歌、芝居、三河萬歳など、それぞれの趣味に応じた言い訳で掛け取り達を追い返す。*2 *3

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【子は鎹】

[こはかすがい]

子別れ

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【子別れ】

[こわかれ]

酒と女が原因で女房子どもに出て行かれた大工。心機一転、仕事に励む。ある日、子に再会。内緒で小遣いを渡し、翌日の再会を約束する。金の出所を訝しんだ女房が金槌で子を脅して事情を聞き出し、付いて行ってよりを戻す。子は鎹。

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さ行

三枚起請

[さんまいきしょう]

年季が明けたら夫婦になるとの約束が書かれた起請文を遊女からもらった男達が三人で話すうちに、相手の女が同一人物であることに気付き、その女を懲らしめてやろうと女を呼び出して詰め寄るが、女は逆に居直ってしまう。

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【千両みかん】

[せんりょうみかん]

蜜柑恋しさのあまり床に臥す若旦那。番頭は季節外れの蜜柑を方々探し回り、千両の値が付いた蜜柑を見付けてくる。数袋食べる内に若旦那は快復し、残りの三袋を他の者にも食べさせたいと番頭に託すが、番頭はそれを持って逐電する。

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粗忽長屋

[そこつながや]

身元不明の行き倒れに遭遇した男が、存命であるはずの知人の男性の死体だと思い込み、本人を呼びに行く。自分が死んだと思い込まされ、連れて来られたその男性が死体を抱き上げ、「この死体は確かに俺だが、抱いている俺は誰だろう。」

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た行

【たちきり】

[たちきり]

遊びが過ぎた若旦那が蔵に幽閉される。事情を知らない女は、捨てられたと思い込み、恋患いで命を落とす。蔵を出た若旦那は女の死を知り、線香を上げる。どこからか聞き慣れた女の三味線が聞こえてくるが、線香とともに消える。

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【長短】

[ちょうたん]

気の長い幼馴染みに粋な煙草の吸い方を見せてやる短気な男。幼馴染みはこれから伝えることに怒らないよう念を押してから話し始める。「煙草の火球が入って袂が燃えだした」。なぜ早く教えないのかと怒られ、「ほら、やっぱり怒った」。

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【町内の若い衆】

[ちょうないのわかいしゅう]

兄貴分の家の増築を誉めた男が、町内の若い衆がこしらえてくれたと謙遜する内儀に感心し、妻に見習わせようとする。男の友人が妻を訪ね、この時代に子を作るとは働き者だと誉めると、「町内の若い衆がこしらえてくれたようなもの」。

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ちりとてちん

ちりとてちん

いつも知ったかぶりをする嫌味なあいつに一泡吹かせたい。腐った豆腐があったので、「ちりとてちん」という珍味だと偽り、件の男に食べさせる。苦しみ悶えながらも食通ぶって食べる男に味を尋ねると、「豆腐の腐ったような味」。

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天狗裁き

[てんぐさばき]

夢の内容を聞こうと夫を起こした妻に、夫は「夢など見ていない」と主張して喧嘩になる。仲裁に入った隣人も夢の内容を聞きたがり、喧嘩に。同様に大家、奉行、天狗と大事になっていき、殺されそうになった夫が妻に起こされて目覚める。

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【転失気】

[てんしき]

医者に「てんしき」の有無を聞かれた和尚が、その意を知らぬことを伏せて小僧に使いを命じ、意味を探ろうとする。医者から屁だと聞いた小僧が、盃であると虚偽の報告をしたため、和尚は医者に盃を披露しようとし、医者を困惑させる。

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時そば

[ときそば]

そばの勘定を一つ二つと数える客。八文 *4 まで数えたところで刻を尋ね、そば屋に「九つ」*5 と答えさせて、一文ごまかした。それを真似たい男が、翌日早めに繰り出して、そばを注文。八文まで数えて、「今何時だい」。そば屋が「四つ」*6

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な行

【二番煎じ】

[にばんせんじ]

火の番の合間にこっそり酒と鍋を愉しむ旦那衆。お役人の来訪に驚いて鍋を隠し、隠しきれなかった酒は煎じ薬だと偽るが、風邪に効くからと言われて「煎じ薬」を飲み干され、鍋も見つかって平らげられたうえ、「二番煎じ」を命じられる。

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【抜け雀】

[ぬけすずめ]

勘当され、無一文で旅をする若い絵師が、宿代の形として雀を描く。年老いた絵師が訪れ、その絵には不足があると言って、鳥籠を描き加えた。再び宿に立ち寄った若い絵師は、父が手直ししたことを見抜き、絵に向かって親不孝を詫びた。

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【ねずみ】

[ねずみ]

木彫りの名人が鼠屋のために彫った「ねずみ」が動き出し、それが評判となって鼠屋は繁盛するが、その成功を妬んだ虎屋の主が木彫りの虎を掲げたために「ねずみ」は動かなくなる。「ねずみ」はその虎を猫だと思っていた。

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【寝床】

[ねどこ]

旦那が催す下手な義太夫の会に渋々参加する長屋の住人や使用人。皆居眠りをしていることに気付いた旦那は怒るが、小僧だけは泣いていた。どこで泣いたのかと問うと、旦那が語っていた方を指さし、「あそこがあたしの寝床なんです」。

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は行

八五郎出世】

[はちごろうしゅっせ]

妾馬

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初天神

[はつてんじん]

ある男が独りで初天神のお参りに行こうとしていたが、息子がついてきてしまう。立ち並ぶ露店を見て、息子は様々なものをねだり、最後は凧を購入する。凧揚げをするうち、父親の方が夢中になってしまい、息子があきれる。

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【棒鱈】

[ぼうだら]

隣の座敷の侍が気に障る酔っぱらい。少し様子を窺うつもりが、思わず部屋へ乱入する。怒った侍が無礼打ちにしようとするが、胡椒を握ったままの料理人が駆けつけて、騒ぎを収めようと手を開いたため、故障が入って流血には至らない。*7

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ま行

【妾馬】

[めかうま]

大名に見初められて側室となった妹がお世取りを産んだ。お屋敷へ召し出された兄は普段通りに振る舞い、側用人を怒らせてしまうが、殿様には気に入られる。酔って緊張が解けた兄は、ふとその場に妹が居たことに気付いて、感極まる。*8

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【元犬】

[もといぬ]

人間になりたいと願掛けをして満願成就した犬。犬の習慣が抜けぬまま、口入れ屋の斡旋でご隠居の奉公人に *9 。元は犬であったことを知らないご隠居は、犬のような振る舞いを理解できず、女中のお元に助けを求める。元はいぬか *10 。 

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【百川】

[ももかわ]

料亭で奉公をすることになった田舎者。勝手が分からぬまま客の応対をすることに。客の求めで「かめもじ」という三味線の師匠を呼ぶはずが、医者の「かもじ」を呼んでしまう。「抜けている」と責められるが、「一字だけだ」と切り返す。

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や行

【夢の酒】

[ゆめのさけ]

若旦那が夢の中で誘惑されたと聞き、嫉妬する嫁。苦情を言うよう懇願された大旦那は、自分の夢で件の女に会い、燗酒を頼んでしまう。「燗がつくまで冷やでも」という再三の勧めを断るうちに嫁に起こされ、冷やでも良かったかと悔やむ。

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リンク

内部リンク

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外部リンク

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*1:「見立て」は「選定」の意。遊郭で客が相手となる遊女を選ぶことの意でも用いられた。

*2:現在は『掛け取り』として演じられることが多い。

*3:「掛け取り」とは、掛け売りの代金を取り立てること。また、その人のこと。要するに「借金取り」。

*4:「文(もん)」は江戸時代の通貨単位。当時のかけそばは16文が相場。

*5:江戸時代の時刻の表し方で、現代の午前0時頃にあたる。

*6:江戸時代の時刻の表し方で、現代の午後10時頃にあたる。

*7:「故障が入る」とは「邪魔が入る」の意。

*8:本来は続きがあるが、通常は省かれる。「八五郎出世」とも。

*9:ご隠居に名を聞かれた犬は「ただ(の)しろ」と名乗るが、ご隠居は忠四郎(ただしろう)と解釈する。当ブログのIDはここから。

*10:「いぬか」は「いないのか」の意。

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