寒くなりました。
道東は雪はそれほど多くありませんが、気温が低く、このところマイナス20℃前後の気温が続いています。
早朝はダイヤモンドダストが見られたり、ただの窓ガラスにアーティスティックな霜の模様が出来ていたりするのですが、朝は寒すぎて写真を撮る気力が湧かないので、お見せできないのが残念です。
そういえば、網走では流氷初日を迎えたようですね。
さて、寒い季節には「着氷注意報」というのが発令されることがあります。
文字通り「着氷」への「注意」を呼びかけるものなのですが、以前、お正月に夫の実家で天気予報を見ていたときに、当時、漁業を営んでいた義父母がこんな会話をしていました。
「ねぇ、お父さん、明日も寒そうだよ。どうせ市場も休みなんだし。明日まで休んだら?」
「んー。ちらっと様子を見に行くだけだから。」
「じゃあ、せめて船を出さないで、網の手入れかなんかだけにしておいたら?」
「んー。ちらっと様子を見に行くだけだから。」
あれっ?「着氷注意報」が出ているけど大丈夫なの? うちの夫はなんで何も言わないの? よしっ、ここは良く出来た嫁であるこの私が!
「あの、氷が張ってても海へ出られるんですか? 危なくないんですか?」
「んー。少しぐらいだったら竿で割ればいいんだわ。心配してけでありがとねー。」
さ、竿で割る? なんと豪快な! そんなことできるの?
と考えていると、それまで黙って聞いていた夫が、
「・・・えっと、もしかして着氷って流氷みたいなのが着くことだと思ってない?」
えっ? 違うの?
「んー。着氷ってゆうのは水蒸気とか水しぶきが電線とか船体とかにくっついて凍ることなんだわ。心配してけでありがとねー。」
と、相変わらず優しい義父。
しかし、夫よ。
「ここは知床じゃないんだから、そんなに流氷は来ないし、たとえ来たとしても、港まで埋め尽くしちゃうなんてことは無いんだよ。っていうか、着雪注意報っていうのもあるけど、あれは何だと思っていたの?」
とかなんとか、ごちゃごちゃ言っているけど、東京じゃそんな注意報なんて見たことないんだから、仕方ないじゃないか!
そして、どうしてあなたはいつも、こんなときばかりエスパー並みに勘が良くなるのか!
たとえ気付いたとしても、後でこっそり教えてくれればいいことじゃないか!
「だって、すぐに言わないと忘れちゃうかもしれないし、そのせいで恥をかいたら可哀想だと思って。」
なんて言うけど、ご近所さんとの会話で「奥様、明日は着氷注意報が出ていますわね」などと話す機会がどれだけあると?
ほんとにもう。
というわけで、皆さん、これだけは覚えておいてくださいね。
「着氷注意報」というのは流氷に対する注意を呼びかけているわけではありません。