朝、裏庭にツグミが来ていたので、写真を撮りました。
「ツグミなんて珍しくないよ」という方も多いでしょうが、うちにとっては最近になって初めて確認した鳥なので、珍しく感じられます。
野鳥って、ある人にとっては普通に思える鳥が、別な人にとってはとても珍しく思えたりしますよね。
東京生まれの妻は、道東に移住してきた当初、カモメが珍しくて写真を撮っていたら、「カモメの写真を撮る人なんて初めて見た」と夫に言われたことがあります。
道東の港町で生まれ育った夫にとっては、カモメなんて当たり前すぎて意識に上らないくらいの存在のようです。
でも、釧路の街を訪れると、学校のグラウンドにカモメが群れていたりして、妻にとってはいまだに不思議な光景に見えます。
タンチョウもそうです。
道東はタンチョウがかなり増えて来ているので、街へ買い出しに行く途中、毎週のようにタンチョウを見かけるのですが、見つけるたびに今でも声が出てしまうくらいテンションが上がります。
でも、鶴居村の人にとっては、夫にとってのカモメと同じくらい、当たり前の鳥なんですね。
以前、鶴居村の知人宅前で立ち話をしていたら、真上をタンチョウが鳴きながら飛んだことがありました。
妻は思わず目を見開いて空を見上げたのですが、知人はまったく動じないで話を続けるんですよ。
妻にとってはタンチョウにまったく反応しない知人が不思議に思えたのですが、知人にとっては急に空を見上げた妻が不思議に思えたかもしれませんね。
だいぶ前、 どうしてもエトピリカが見たくて、落石というところに行ったことがあるのですが、地元の漁師さんにとってはごく当たり前の風景なんですよね。
ガイドさんの話によると、外国からのお客さんはエトピリカよりもケイマフリを狙う人が多いのだとか。
エトピリカによく似た鳥が棲息している国から来た人にとっては、エトピリカはさして珍しくない鳥のようです。
というわけで、珍しいとか珍しくないとか関係なく、野鳥を見つけたらとりあえず写真に撮ってブログに載せちゃおうと思っています。
ショボいカメラなので、あまり綺麗には取れないことが多いですけど。