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雪が降ると暖かい?

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東京で生まれ育った妻にとって、いまだに納得できない「北海道あるある」の1つに、「雪が降ると暖かい」というのがあります。

 

雪の日に犬の散歩に出かけるとき、窓から外を見た妻が思わず「うわっ、寒そう!」と声に出すと、道産子の夫は必ず「いや、雪が降っているから、きっと暖かいよ」と言うのです。絶対です。言わないときはありません。

 

「雪雲がかかっていると放射冷却現象が起こりにくいから、気温が下がりにくい」とか、太平洋側だと「低気圧が南の暖かい湿った空気を運んできて大雪になることが多い」とか、あるいは「凝固熱」がどうとかいう小難しい理屈があるみたいですが、妻が言いたいのはそういう理屈の話じゃなくて、イメージの問題なんですよ。

 

例えば、下の2枚は先日適当に撮った近所の風景なのですが、

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こういう景色を見て、妻は「寒そう」と感じるのに、夫は「たいして寒そうに見えない」と言うんですよ。

なんなら「暖かそう」とか言いかねないぐらいです。

 

夫は「雪って綿みたいで暖かそうじゃん」とか「雪は断熱性が高いから、かまくらってけっこう暖かいんだよ」などと妻を説得しようとするのですが、いくら言われても、妻のイメージは簡単には変わりません。

 

東京で雪が降る日は、大抵気温がすごく低い日ですから、「雪=寒い」というイメージになるのは当然だと思いますし、実際に雪って冷たいじゃないですか。

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でも、幼い頃は雪の中を駆け回って遊び、今は雪かきに精を出す夫にとって、雪とは汗をかきながら格闘するもののようで、雪が冷たいというイメージも薄いようなんです。

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そんな夫が寒いと感じる光景はどんなものか聞いてみると、「トタン屋根の霜が太陽熱で水蒸気になり、それが空気中で再び凍って朝日をキラキラと反射させている様子」とか「川沿いの木々にできた樹氷」とか「海や湖の結氷」とか・・・どれも寒そうですが、極端すぎます。

そんな光景、東京生まれの妻には簡単に思い浮かびませんよ。

 

マイナス10℃よりも気温が高ければ「暖かい」と言う夫。

ギャップはなかなか埋まりません。

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