tadashiro’s blog

しろのブログ

落語、北海道、野鳥など。

氷上を疾走する道産子

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少し前、『秘密のケンミンSHOW 極』というTV番組で、ハイヒールで氷上を走る札幌の女性が紹介されていました。

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東京生まれの妻からすると、信じ難いほどの脅威的な能力です。

道産子の夫はというと・・・「いま履いてる冬靴でなら余裕で走れるけど、ハイヒールでとなると自信がないなぁ・・・でも、やってみたら、意外とできるかなぁ・・・」と独り言。

実際に履いて試すつもりなんでしょうか。

雪上を疾走する道産子

さて、雪が降る度に路面状態を心配している妻から見れば、どんな靴だろうと雪道を普通に歩けるというだけで十分に異能の持ち主に映ります。

妻は散歩中にツルッと滑って思わず声が出てしまうことは日常茶飯事ですし、派手に転んで青アザが出来てしまったこともあります。

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でも、道産子の夫はほとんど滑りません。

普通の雪道だと、夏と変わらない調子で歩いていますし、ツルツルの圧雪路面でもほとんどスピードが落ちません。

氷の上でもあまり苦労せずにスタスタ歩きます。

必要があれば走ることもできます。

滑りやすいところと滑りにくいところ

その上、道産子には滑りやすいところと滑りにくいところを瞬時に見分ける能力が備わっているみたいなんですよ。

なんでと言われても・・・

でも、妻にはどうもその違いがよく分かりません。

夫からよく「なんでわざわざ滑りやすいところに行こうとするの?」と言われるのですが、なんでと言われても・・・別にわざわざ行っているわけではなくて、ただ分からないだけなんですよ。

一人で散歩しているときに、除雪作業中のご近所さんから「そこ滑るよ!」って声を掛けられて、「はいっ、ありがとうございます!」と応えた直後にステーンッと転んだこともあります。

 道産子の歩き方

そうそう、道産子の歩き方の秘密を書こうとしていたのでした。

ペンギン歩き

毎年、冬の初め頃、ローカルニュースでツルツル路面の歩き方のコツとして、「ペンギン歩き」を紹介しています。

妻も実践していますが、どうしても歩くスピードは落ちてしまいます。

夫いわく

夫が言うには、「自分の歩き方はペンギンのよちよち歩きとは違う」のだそうです。(実はペンギンは本気になったら脚を伸ばしてダッシュすることもできるらしいですけど。*1

おもちゃのロボットのイメージ

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夫はいつも「靴底全体で地面を捉えるように、足を真っ直ぐ上げて真っ直ぐ下ろす感じで。おもちゃのロボットみたいなイメージでこんな風に・・・」などとご教示くださるのですが、それはきっと転んでもダメージの少ない幼少期に無数のトライアンドエラーを繰り返した末に体得した身体操法であって、その結果としての言葉を聞いただけで一朝一夕に身に付けられるものではないと思うのですよ。

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道産子も苦労するコンディション

ところで、そんな夫でも苦労する路面コンディションをご紹介しておきましょう。

水の膜

まずは、気温が高めで、氷の上にうっすらと水の膜ができている状態。

これは本当によく滑ります。

気温が低いときは水の膜が出来にくいので、逆に滑りにくいんですよ。

粉雪

2つ目は、粉雪がさっと積もったとき。

所々に張っている氷が見えなくなる上に、これもよく滑るんですよ。

除雪車の跡

それから、除雪車が通った後、圧雪が真っ平らに削られているところも危険です。

なんか氷よりも滑りやすいような気がします。

それでも転ばない夫

上記のような状況だと、さすがに夫も滑ることがあるのですが、それが転倒まではほとんどつながりません。

坂道でツルッと滑っても、そのままツツツーッと横滑りしながら止まるのを待つとか、見ている妻の方が恐怖を感じてしまいます。

もちろん、妻にはそんな芸当は無理なので、踏み固められていない部分を慎重に探してぐるっと遠回り。夫は坂の下で妻が追い付くのを待ちます。

たとえ転んでも

雪道でも滑ることが少ない上に、たとえ滑ってもほとんど転ばない道産子の夫。

そんな夫が転ぶとどうなるか。

大変なことが起きるかと思いきや・・・何も起きませんでした。

妻は一度だけ夫が転んだところを見たことがあるのですが、派手に転んだように見えても、ほとんどダメージを受けていないんですよ。(「転んじゃって悔しい」という心理的なダメージは負うようですが。)

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転び方のコツ

どうやら転び方にもコツがあるようで、不意に滑ったときには無意識にそれが発動するらしいです。柔道の受け身みたいなものでしょうか。

小学生の頃、校庭に作られたスケートリンクで遊んだ経験も活きているのかもしれません。

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そして、肝心のそのコツとは・・・何でも説明したがる夫でさえ上手く言葉にできないみたいなので、きっと実際に何度も痛い思いをして身に付けるしかないのでしょう。

 

既に大人になってしまっていて、転ぶと確実にダメージを受けてしまう妻には無理な話ですけど。

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