妻が東京から北海道へ移住してきた初めての冬、道行く人々を見て不思議に思ったことがありました。
北海道の人は雪が降っていても傘を差さないのです。
あるアンケートによると、北海道では86%の人が「雪の日に傘をささない」と答えたとか。*1
もちろん、道産子であるうちの夫も差しません。
最初の頃は雨の日と同じように差していた妻も、周囲にならって雪では差さないようになりました。
郷に入っては郷に従え。
これで、妻も道民の仲間入りを果たせたはずです。
ところで、どうして道産子は雪が降っても傘を差さないのでしょう。
夫に聞いても、「うーん、ずっとそれが当たり前だったから、疑問に思ったことがなかったなぁ・・・」だそうですが、ちょっと考えてもらいました。
「なんか、雨と違って、濡れるイメージが無いんだよね。屋内に入る前に払い落としちゃえばいいでしょ?」
「確かに、東京の雪はすぐに融けて濡れやすいけど、北海道の雪はあまり濡れないね。でも、帽子に付いた雪なんか、落としきれずにビショビショになっちゃうよ?」
「うーん、他にも理由があるのかなぁ・・・。傘を差すと視界が悪くなるとか?」
「それだと、雨の日も同じじゃない?」
「雪で道幅が狭くなっているから、視界が狭まると危険なんじゃないかな。」
「たくさん降った後は雪の山ができるけど、そうじゃなくても差さないよね。」
「うーん、傘を持っていると、バランスを取りにくくて、危ないとか?」
「確かに、ツルツルの路面だと恐いよね。って、私はそうだけど、道民はそんなに困っていないでしょ。」
「でも、歩きにくいことは歩きにくいし、万が一滑った時は危ないからなぁ。あとは、手袋をしていると傘を持ちにくいとかかなぁ。でも、手袋をしていない時でも差したくはならないから、違うのかなぁ。もしかしたら、車での移動が多いから、いちいち傘を出すのが面倒なのかも。でも、子どもの頃から登下校時にも差してなかったから、違うか。」
「そう言えば、あなたは雨の日もあまり傘を差さないよね。もしかして、雪だからってわけじゃなく、傘を差すこと自体少ない?」
・・・と、なかなか結論が出ません。
きっと理由はどれか1つということではなく、上記のような要因が複合的に関係しているのでしょう。
ネットで調べてみると、上に挙げたのと大体同じようなことが書いてあるページが多いようです。
興味がある方は「北海道 雪 傘をささない」で検索してみてくださいね。