北海道は訛りが少ないと思っている人も多いみたいですが、イントネーションは標準語と違っていることがけっこうあります。
べつに訛りを悪く言うつもりはまったくないのですが、東京生まれの妻は聴き取りに失敗して「えっ?」と聞き返してしまうことがよくあります。
今日は以前から気になっていた「円」とか「番」のイントネーションについて書きます。
例えば「千円お預かりします」とか「31番でお待ちの方」などと言うとき、標準語では「せんえん」とか「さんじゅういちばん」という発音になるかと思いますが、北海道では「せんえん」とか「さんじゅういちばん」という感じで発音されることがあります。
「円」とか「番」にアクセントを置くんですね。
でも、必ずかというとそういうわけでもなく、例えば「30」になると、「さんじゅうえん」とか「さんじゅうばん」というイントネーションになるようです。
例えば「30」か「40」かを区別するには「さん」とか「よん」のところにアクセントを置く方が自然だと思うのですが、北海道弁では共通部分の「じゅう」にアクセントが置かれるので、妻が聴き取りに失敗しやすいのではないかと推測しています。
妻は語彙の習得は比較的早かったのですが、イントネーションの違いにはなかなか慣れないようです。
何十年も日本に暮らしている外国人でも、イントネーションがなかなかネイティブのようにならないのと似ているかもしれませんね。