
『バナナマンのせっかくグルメ!!』という番組で日村さんが北海道を訪れていましたね。
番組を見た北海道民はみんなこう思ったことでしょう。
「食べて行きべや!? そんあ言い方ある?」
この番組は、地元の人にインタビューをして、お薦めの食べ物を挙げてもらい、日村さんがそれを食べまくるというものです。
その時に使う恒例のフリップが、「せっかく◯◯に来たんだから、」の後の空欄に食べ物を書き入れるようになっていて、最終行にご当地の方言で「食べていってください」に相当する表現が入っているというもの。
で、今回は「せっかく釧路に来たんだから、[ ]を食べて行きべや」となっていたのですよ。
いや、「べや」を入れたい気持ちはわかりますよ。北海道弁らしくなりますからね。
でも、「行きべや」って・・・
正しい活用にするなら「行くべや」でしょうけど、違和感があります。
意味も違いますしね。
「行くべ」か「行くべし」のほうが自然ですね。
でも、これだと「(一緒に)食べて行きましょう」という表現になるので、意味が変わってしまいます。
では、「食べていってください」を自然な北海道弁に訳すとしたら、どうなるでしょう。
ネイティブの表現を思い浮かべてみると・・・
「食べていきなさい」が真っ先に浮かびましたが、これはイントネーションが大事で、
「食べていきなさい」みたいに読まないと強い命令に感じられちゃいますね。
若い人だとうまく発音できないかもしれません。
「よばれてって」なんていう表現もありますけど、これも若い人は使わないかな。
「食べてけばいっしょや」ぐらいが無難でしょうかね。
イントネーションは「食べてけばいっしょや」って感じかな。
直訳すると「食べていけばいいでしょう」となりますが、ニュアンスとしては「食べていったほうがいいですよ」という意味を含むので、許容範囲でしょう。
それにしても、現地スタッフは入っていなかったの? とか、確認しなかったの? とか、誰も誤りを指摘しなかったの? とか、いろいろ疑問が浮かんできます。
インタビューに応じた方たちはどんな気持ちでフリップを読み上げていたんでしょうね。
誰も何も言わなかったんでしょうか。