大雪が降った翌日、東京の知人が電話をくれて、こんな会話になりました。
「北海道はたくさん雪が降ったんですよね。でも、どう・・・とう・・・? っていうんでしたっけ? そちらは雪が少ないんでしたっけ?」
「はい、道東は雪が少ないほうなんですけど、昨日はドカッと降りました。今日もやらないといけません。」
「やる?・・・あぁ、『雪かき』をやらないといけないんですか。じゃあ、通勤も大変ですね。」
「はい、ツルツルでした。」
「ツルツル?・・・あぁ、『路面』がツルツルになってしまうんですか。」
これが近所の人とだと、たぶんこんな感じになるでしょう。
「いやぁ、降ったねぇ。」
「そうですね。今日もやんないとダメですね。」
「そうだねぇ。通勤も大変だよねぇ。」
「そうですね。ツルツルでしたね。」
「気を付けないとねぇ。」
この季節、普通は「雪が」を省略して単に「降った」と言い、多くの場合、「大量に」という意味も含んでいます。
また、「雪が降る⇒雪かき」は常識なので、雪が降った後に「やる」と言えば、「雪かきを」が省略されていることは容易に類推できます。
それから、運転について話していて「ツルツル」のような擬態語を使えば、運転をする人なら路面状況を表していることはきっと分かってくれるでしょう。他に「ガタガタ」とか「ベシャベシャ」なども路面状況を表すのに使われます。
降雪が少ない地域の人と話すときは、なるべく省略しないで話さないとなぁ・・・と思いました。