12月になり、北海道はかなり寒くなりました。
東京出身の妻は寒いのが苦手ですが、お出かけする時の装いを考えるのは楽しみでもあります。
いつもの買い出しも、届いたばかりの冬物を身につけられると思うと少し心が躍ります。
道産子の夫は薄手のダウンで先に外へ出てしまいましたが、妻はしっかり厚着をして、暖かいコートを着ます。
すっかり冬仕様になりましたから、バッグも届いたばかりの冬物に。ファーが可愛いバッグです。
そして、Amazonで買った靴に足を入れます。
試し履きをしないで買うのはちょっと不安でしたが、うん、大丈夫そうです。
可愛くていい感じです。
カーリングの選手がコマーシャルをしていた靴ですから、きっと氷の上でも滑りにくいでしょう。
まだ路面は凍っていませんが、朝晩は氷点下になっているので、油断はできません。
さあ、これで準備万端。
夫が待っている車に乗り込みます。
すると新しいバッグに気付いた夫がなぜか笑い始めました。
えっ? なにがおかしいの? と困惑していたら、「ずいぶん暖かそうだね」と一言。
それって「また無駄遣いしやがって」とかいう皮肉ですか? と思って身構えたのですが、そういうわけでもなく、純粋におかしくて笑っているようです。
「保温性が高そうだけど(笑)・・・何を温めておくの?(笑)」
「何をって、別にそういう物は入れないけど・・・」
「飲み物が凍らないようにするためかとも思ったけど、いくら北海道でもさすがにそこまでは寒くないだろって思って(笑)」
夫にとって、道具はその機能と密接に結びついていて、バッグであれば「物を入れて持ち運ぶ」という機能以外はほとんど意味を持ちません。
そして、ファーの機能と言えば「保温」で、それが必要のないバッグに付いているのがおかしくて笑いをこらえられないようです。
夫はファッション性という要素を理解していないわけではないのですが、それは異文化理解というようなものに近く、不思議に思ったり、笑ってしまったりということがよくあります。
でも、新しい靴の方は「氷上で滑りにくい」という機能を重視したものなので、夫の価値観に照らしても違和感がなく、笑ったりはしませんでした。
ただ、夫の興味は「可愛い」とかではなく、靴底の材質とか形状のほうに集中していたみたいですが。
というわけで、ファッションにはうとい夫ですが、文句を言うわけではないので、それで良しとしましょう。
異文化コミュニケーションは違いを認め合うことが大事です。