tadashiro’s blog

しろのブログ

落語、北海道、野鳥など。

ちくわ・・・ぶ?

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おでんが美味しい季節になりましたね。

東京生まれの妻が一番すきなおでんのタネはちくわぶです。

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・・・ということを道産子の夫に初めて話したときの夫の反応は、

「ちくわ・・・ぶ? ちくわじゃなくて? それって、ちくわの代用品か何か?」

というものでした。

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まったく、失礼な!

ちくわぶちくわぶであって、決してちくわの代用品などではありません!

Wikipedia にどう書いてあろうと、ちくわぶは立派なおでんのタネです!*1

先日、テレビで見た「好きなおでんのタネ」人気ランキングでも上位に入っていたし、出演していた芸能人も「好き」って言ってましたよ!

 

・・・と、大きな声で主張したい妻ですが、ちくわぶは北海道ではあまり一般的ではないようです。

というか、元々は東京ローカルの食材だったようで、他の地域でも知られるようになったのは最近のことなのだそうですね。

 

以前、妻が札幌のおでん屋さんでちくわぶを注文した時、

「すいません、ちくわぶは置いてないんですよ。」

と断られてがっかりしていると、

「お客さん、東京の人?」

と言い当てられたことを思い出します。

聞けば、東京からの出張ビジネスマンが注文することが多いのだとか。

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さて、その時からずいぶん年月が経ち、今では北海道のスーパーでもちくわぶを手にれられるようになりました。

夫は食の地域性が失われつつあると嘆いていますが、妻にとってはそんなことよりもちくわぶが食べられることの方が大事です。

 

さあ、今冬もちくわぶを入れておでんを作りましょう・・・と、スーパーで買い物をしていたら・・・

無いんですよ、ちくわぶが。

昨冬までは確かにあったのに。

 

がっかりする妻に向かって、夫は「あまり売れてなかったんじゃないの?」と何の感情も込めずに言い放ちます。

あなたにはちくわぶに対する愛がないのか!

と言ってやりたくなりますが、仕方がありません。

数年前に初めて食べた食材なのですから、何の思い入れも無いのも当然でしょう。

 

あまりに落胆している妻を見かねて、夫が「小麦粉を水で練って入れたらいいんじゃない?」と提案したのですが、それってすいとんになっちゃうのでは?

まあ、でも細長く成形すれば、ちくわぶっぽくなりますかね?

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追記

先日、お買い物に行ったついでに見てみたら、ちくわぶが復活していました。

今度おでんにする時には入れられそうです。

*1:「明治・大正期に活躍した落語家の3代目柳家小さんは、ちくわの代用としてちくわぶを使用する蕎麦屋の噺(時そば)を演じており、少なくともその当時の東京には既に存在していたことがわかる。」(ちくわぶ - Wikipedia

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