春になり、いろんな鳥の声が聞こえてくるようになりました。
早朝なんてあらゆる方向から種々のさえずりが聞こえてくる・・・らしいです。
と、伝聞になっているのは早起きが苦手だからです。
「すごく気持ちいいんだよ」と、いくら夫に誘われても無理なものは無理なんですよ。
でも、日が高く昇ってからだって、結構いろんな声が聞こえてきて、充分楽しめます。
鳴き声で種類が判別できるともっと楽しいんだろうなぁ・・・と思いながら歩いているので、何の声かは分からないことが多いのですが、どの声も心地良く響いています。
そんな美しい響きの中で、異彩を放っているのがオオジシギ。
冬はオーストラリアの辺りで過ごしているそうです。
ずいぶん長い旅をしてきたんですね。お帰りなさい。
くちばしが長くて、飛行中の翼の形も特徴的で、見た目ですぐに判別できる鳥なのですが、発する音はさらに際だっています。
「音」と表現したのは、特徴的なのは声だけではなく、奇妙な「音」も発するからです。
オスは縄張り内を鳴きながら飛翔した後に尾羽を広げて羽音を立てながら急降下、という行為を繰り返して求愛する
さて、その急降下の時の羽音、なんとも言葉では表現しにくい音なのですが、動画を見つけたので紹介しておきましょう。
でも、動画だと迫力がいまいち伝わってきません。実際に聞く音はもっと大きく感じます。
オオジシギは、薄暮から夜にかけても活発に飛んでいるので、暗くなって他の鳥達が活動を抑えるとその音がよく聞こえてくるようになります。
私が初めてその音の気づいたのは夕方でした。最初は鳥が発する音だとは思えなかったので、何の音かが分からず、戸惑いました。
今でも薄暗い中で真上を飛ばれると、少しドキッとします。
夫いわく「ドイツの急降下爆撃機みたい」とか。相変わらず夫の喩えはよく分かりませんが、まぁきっとそんな感じなのでしょう。*1
ところで、そのオオジシギ、うちの周りで毎年見られるので知らなかったのですが、個体数が減少しているという調査もあるようです。
そう思うと、なんだか嬉しい音に聞こえるような気がしてきました。
ちなみに、上記のリンク先にあるイラストが可愛いくて気に入っちゃいました。
あの特徴的なフォルムも愛らしく思えてきます。
なんとか写真に収めてみたいなぁ。