tadashiro’s blog

しろのブログ

落語、北海道、野鳥など。

井戸の茶碗 の検索結果:

『井戸の茶碗』の「細川様」の描写について

以前、『井戸の茶碗』についての記事を書いていた時に、続けて書こうと思っていたのだけど、年末年始になったり、東出ブームが起こったりして、タイミングを逸していたことを書いておこうと思う。 この噺の後半、「細川」という殿様が出てくるのだけど、その描き方に大きな違いがあることに驚いたという話。 ※ 『井戸の茶碗』のあらすじを確認したい方は ここをクリック してください。 【この記事の目次】 『井戸の茶碗』の「細川様」の描写について 風流人の殿様 柳家さん喬 柳家権太楼 2人の共通点 …

柳家喬太郎の『井戸の茶碗』における(自分の欲望に正直な)清兵衛について(後)

柳家喬太郎の『井戸の茶碗』では、一般的に演じられる人物像とは異なる描写で清兵衛が演じられる。*1 一般的な清兵衛は「正直清兵衛」とあだ名されるほどの正直者だが *2 、喬太郎の清兵衛は「自分の欲望に正直」として、馬鹿正直な人物としては描かれない。 仏像から出て来た五十両を浪人に返そうとする若侍に対し、清兵衛は「あたしがお武家様だったら、もらうなぁ・・・」と、そのまま懐に入れてしまうことを勧めるのだ。 それにより、一般的な落語に慣れた者にとっては「なぜ清兵衛は五十両を横領してし…

柳家喬太郎の『井戸の茶碗』における(自分の欲望に正直な)清兵衛について(前)

…番組で柳家喬太郎の『井戸の茶碗』を観て以来、ずっと引っかかってきたことがあった。 それについて記事を書こうと下調べしていたら、同じようなことを考えた方がおられたようで、既に記事にされていた。 屑屋の清兵衛はどうして50両、150両のカネをネコババしないのか? hietaro.kameo.jp 簡単にまとめさせてもらうと、「喬太郎の(自分の欲望に正直な)清兵衛の言動は、ストーリーのリアリティという点で疑問を生じさせる」というようなことかと思う。(詳しくは上記リンク先を参照のこと…

『井戸の茶碗』の「支度金」を通して柳家さん喬と喬太郎の違いを考える

…いかと思われる。 『井戸の茶碗』では、高潔な人物である千代田卜斎が、高木作左衛門から百五十両という大金を受領するに際して、「何の理由もなく受け取るわけにはいかないが、娘を嫁がせるための支度金としてなら・・・」と応じる場面があり、現代的な結婚観とは合わなくなってしまっている。 この問題を通して、柳家さん喬と喬太郎の師弟にどのような違いがあるのかを考えてみたい。 ※ 『井戸の茶碗』のあらすじを確認したい方は ここをクリック してください。 【この記事の目次】 『井戸の茶碗』の「支…

『夢の酒』においてご新造さんの容姿を詳細に描写する必要性について

…が高まるからだ。 『井戸の茶碗』では 例えば、柳家権太楼は『井戸の茶碗』において、浪人の娘の容姿を「実にいい女」と言うのみで、それ以外の描写をせず、聴き手の想像に委ねるという手法を取っている。*1 また、柳家さん喬も『井戸の茶碗』においては、「色が白くてぽちゃぽちゃっとして、それはそれは綺麗な・・・」という程度の描写にとどめ、細かくは描写していない。*2 『夢の酒』では では、「夢の酒」のご新造さんについては、どうすべきか。例によって、柳家さん喬の口演に準拠して考えてみたい。…

忙しい現代人のための落語ひと言まとめ

… あ行 【明烏】 【井戸の茶碗】 【お見立て】 か行 【掛取万歳(掛け取り)】 【子別れ(子は鎹)】 さ行 【三枚起請】 【千両みかん】 【粗忽長屋】 た行 【たちきり】 【長短】 【町内の若い衆】 【ちりとてちん】 【天狗裁き】 【転失気】 【時そば】 な行 【二番煎じ】 【抜け雀】 【ねずみ】 【寝床】 は行 【八五郎出世】 【初天神】 【棒鱈】 ま行 【妾馬】 【元犬】 【百川】 や行 【夢の酒】 リンク 内部リンク 外部リンク あ行 【明烏】 花魁は遊び人より初心な若…

落語のあらすじを100字で要約してみる

… あ行 【明烏】 【井戸の茶碗】 【お見立て】 か行 【掛け取り】 【掛取万歳】 【子は鎹】 【子別れ】 さ行 【三枚起請】 【千両みかん】 【粗忽長屋】 た行 【たちきり】 【長短】 【町内の若い衆】 【ちりとてちん】 【天狗裁き】 【転失気】 【時そば】 な行 【二番煎じ】 【抜け雀】 【ねずみ】 【寝床】 は行 【八五郎出世】 【初天神】 【棒鱈】 ま行 【妾馬】 【元犬】 【百川】 や行 【夢の酒】 リンク 内部リンク 外部リンク あ行 【明烏】 [あけがらす] 商い…

このブログについて/プライバシーポリシー