4年ほど前、風で種が飛んできたのか、鳥が運んできたのか、うちの庭に綺麗な紫色の花が咲いた。
多年草らしく、それから毎年のように、同じ時季に同じ場所で咲いてくれる。
(2015年9月撮影)
特徴的な花の形をしていて、たとえて言うと、烏帽子のような、ニワトリのトサカのような形。
図鑑で調べてみたら、すぐに名前が分かったんだけど、そのまま書くのはちょっと気が引ける。
『ゴールデンカムイ』でアシリパがヒグマを倒すのに使ったアレだから。
狂言で太郎冠者と次郎冠者が食べてはいけないって言われたんだけど、実はこれから作られた「附子」ではなくて、本当は砂糖だったとか。
漢字で書くと「鳥兜」、片仮名で書くと・・・って、もう隠す意味もないか。
さて、その我が家の庭のトリカブト。毎年、咲くのを楽しみにしているのだけど、悩みの種でもある。
「こんな物騒な花を栽培して、いったい何に使うつもりなのかしら!?」なんて思われやしないかと気を揉んだり、うちの犬が食べちゃったらどうしようとか、それよりも、近所の子どもが口に入れちゃったら事件になってしまうとか、心配したりしている。
だって「植物界最強」らしいんだもん。
うちのトリカブトは、放っておいたら年を追う毎に花が増えてきていて、それとともに心配も大きくなってきている。
上のリンク先に「野山で出会うとハッとするほどの存在感です。いつまでもその姿を身近な山野にとどめておきたいものです。」と書いてあって、本当にそう思うんだけど、うちの庭のはやっぱり刈り取ってしまう方が良いのだろうか。
あんなに綺麗なのに。
[追記]
9月下旬にはこんな感じになります。
(2019年9月下旬撮影)