【この講座の目次】
北海道弁上級講座①
以前の記事を読んでくださった方は、既に北海道弁っぽい雰囲気を醸し出せるようになていることでしょう。
今回はさらに上のレベルを目指す方に向けての北海道弁講座です。
ただし、このレベルになるとネイティブにしか分からないほどの差異になり、地域差が含まれる可能性が高まります。
しかしながら、北海道のどこかの出身であろうと思われるようにはなりますので、ネイティブ並みの発音を目指す受講者の皆さんは、ぜひ挑戦してみてください。
なお、この講座では、文字の大きさで音程の変化を表します。文字が大きいほど高く発音するということなので、参考にしてください。
では、北海道が舞台となっているドラマ「なつぞら」から例文を取り出し、発音の練習をしてみましょう。今回は第32回からの抜粋です。
「〜しょ」の発音
文の最後に付ける「〜しょ」は発音の仕方によって様々な意味を表します。英語の付加疑問文に近いイメージですね。
「〜しょ」を自然に発音するポイントは、「しょ」の部分よりも、その前の「〜」の部分にあります。「〜」の部分をどのように発音するかに気を配りながら練習をするとよいでしょう。
では、例文です。
「負けたくないしょ」
「(だって私たちは)負けたくないですよね」と、同意を求める表現です。この例文の発音のポイントは「ない」という否定の表現が含まれていることです。北海道弁においては「ない」の部分が特に高く発音されることが多いため、特に「ない」の部分を高く発音するように気を付けなければなりません。
ですから、以下のように発音してみましょう。
「まけたくないしょ」
「戦ってるしょ」
「(あなたはどこにいたとしても)戦っているでしょう」と、確認を求める表現です。「てる」の部分に気を付けなければならないのは前の例文と同じです。ただし、否定の表現である「ない」ほどには高く発音しません。
大きく異なるのは「しょ」の部分です。最後を少し上昇調で発音しなければなりません。以下のようになります。
「たたかってるしょお」
文字の大きさで高低を表現するために「お」を足していますが、ことさら長く発音するわけではないので、留意してください。
【発展】
さらに上のレベルを目指す方は、以下の2つの比較をしてみましょう。
「たたかってるしょお」
「たたかってるしょお」
このような文の場合、「疑問」と「念押し」のバランスによって、発音の仕方が微妙に変わります。
上の文は「疑問」の度合いが強い場合、下の文は「念押し」の度合いが強い場合に用いられます。
[参考(外部リンク)]
偶然の一致ですが、中国語の第2声と第3声の違いに似ているので参考にしてみてください。「疑問」の場合は第2声に近く、「念押し」の場合は第3声に近くなります。
tokyo-business-chinese-school.com
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【追記】
気が向いたら、続きをやります。
「はてなスター」がたくさん付いたら、気が向きやすくなるかな(笑)。なんてね。(テヘッ)。