tadashiro’s blog

しろのブログ

落語、北海道、野鳥など。

天狗裁き の検索結果:

お気に入りを待つ気持ち

…芸」で柳家さん喬の『天狗裁き』が放送された。 お気に入りの噺で、以前から何度も繰り返しCDで聴いていたのだけど、今回、映像として観ることができたので、とても嬉しい。*1 地方に住んでいると、簡単に寄席には行けないし、落語会なんかも滅多にない。 お気に入りの落語家を観られる機会は極めて少ないので、「日本の話芸」や「演芸図鑑」に登場することをいつも期待しているのだけど、そう簡単に順番は回ってこない。 ほとんど当たりが入っていないくじを毎週引いているような感覚だ。 その上、お気に入…

『天狗裁き』は無限ループか

…久々に柳家さん喬の『天狗裁き』を聴いた。*1 現実離れした馬鹿馬鹿しい物語にしばし逃避した後、この噺について以前から気になっていたことを考えてみた。 落語について考えている間は他のことを考えなくて済むので、これでさらに逃避を続けよう。 ※ 『天狗裁き』のあらすじを確認したい方は ここをクリック してください。 【この記事の目次】 『天狗裁き』は「無限ループ」か 「無限ループ」になるか 亭主の様子 2周目の展開 完全な「無限ループ」にするには 羽団扇 志ん生版『天狗裁き』 米朝…

会話から地の文へのシームレスな移行(例えば『天狗裁き』)

…レスな移行(例えば『天狗裁き』) サゲに使われる場合 ソフトランディング 噺の途中で使われた場合(『天狗裁き』の場合) 立ち退き要求から奉行所へ 大きな転換点 もしも境目が目立ったら 会話から地の文へのシームレスな移行(例えば『天狗裁き』) サゲに使われる場合 落語では、登場人物の台詞がサゲ(落ち)となっている場合、台詞の口調からナレーションの口調に滑らかに変化するような表現や、どちらともつかないような表現が選択されることがある。 役者とナレーターを1人で兼ねる落語ならではの…

『天狗裁き』における「繰り返し」がもたらす面白さ

…典型の1つとして、『天狗裁き』を挙げたい。『天狗裁き』は先の展開が予想通りでも、というより、「予想できるからこそ、その面白さが倍増する」噺だと思う。もちろん、上手い人が演じれば、という条件付きだが。 というわけで、柳家さん喬の口演を例に、「繰り返し」がもたらす面白さを考えてみようと思う。*1 ※ 『天狗裁き』のあらすじを確認したい方は ここをクリック してください。 『天狗裁き』の「繰り返し」がもたらす面白さ 『天狗裁き』はほとんど同じ展開の「繰り返し」であるため、初めて聴い…

『天狗裁き』のエスカレーション

柳家さん喬の『天狗裁き』を聴いてから、こんな単純な噺がなぜ面白いのかを考えているのだけど、今回はさん喬の上手さについてではなくて、噺そのものについて考えたことを発表してみようと思う。 ※ なお、基本的に柳家さん喬の口演に準じています。細かい部分で他の演者のものと相違点があるかも知れませんが、ご承知おきください。*1 ※ 『天狗裁き』のあらすじを確認したい方は ここをクリック してください。 【この記事の目次】 『天狗裁き』のエスカレーション 社会の最小単位 隣人の登場 マルチ…

「演芸図鑑」で久々に観た江戸家小猫がすごく良かった

…のほうは桂米團治の『天狗裁き』だった。柳家さん喬の *1 がお気に入りで、何度も聴いちゃったものだから、江戸のイメージを持っていたのだけど、Wikipedia によれば、元々は上方のものだったらしい。*2 しかも、発掘・再構成して現代に甦らせたのが三代目桂米朝というから、今日のはかなり源流に近いのかも知れない。 ともに偉大な父が芸の師匠でもあった2人の競演は偶然だったのか、意図的だったのか。 米團治が『天狗裁き』を選んだのは、それを意識してのことなのか否か。 いずれにしろ、楽…

『夢の酒』の若旦那が妻であるお花の怒りを避けるためのシナリオ分岐点を探ってみた

…事に最後までお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。 次回予告 次回、「『夢の酒』の夢は『胡蝶の夢』か」。乞うご期待。 *1:柳家さん喬15 夢の酒/妾馬 [ 柳家さん喬 ](楽天) *2:ここで「俺は夢なんざ見てねぇ」と言えれば、別のシナリオに進むことになる。その場合、夢の内容をどうしても聞きたい者との間で大げんかになり、仲裁に入った者も夢の内容を聞きたがり・・・・・・と、「天狗裁き」シナリオが待っている。プレーヤーにとっては、より困難なシナリオだと言えるだろう。

忙しい現代人のための落語ひと言まとめ

…【ちりとてちん】 【天狗裁き】 【転失気】 【時そば】 な行 【二番煎じ】 【抜け雀】 【ねずみ】 【寝床】 は行 【八五郎出世】 【初天神】 【棒鱈】 ま行 【妾馬】 【元犬】 【百川】 や行 【夢の酒】 リンク 内部リンク 外部リンク あ行 【明烏】 花魁は遊び人より初心な若旦那が気に入ったらしい。 【井戸の茶碗】 高潔な二人の意地の張り合い。 【お見立て】 いくらお金を積まれても、あの人の相手だけは嫌なのよ。 か行 【掛取万歳(掛け取り)】 芸は身を助ける。 【子別れ(…

落語のあらすじを100字で要約してみる

…【ちりとてちん】 【天狗裁き】 【転失気】 【時そば】 な行 【二番煎じ】 【抜け雀】 【ねずみ】 【寝床】 は行 【八五郎出世】 【初天神】 【棒鱈】 ま行 【妾馬】 【元犬】 【百川】 や行 【夢の酒】 リンク 内部リンク 外部リンク あ行 【明烏】 [あけがらす] 商いには遊びを知ることも必要だと考える旦那が、堅物の若旦那を遊郭へ連れ出すよう、遊び人に依頼する。遊郭での一夜が明け、思いを遂げられなかった遊び人が、若旦那を起こして帰ろうとすると、若旦那は花魁に気に入られて…

このブログについて/プライバシーポリシー