tadashiro’s blog

しろのブログ

落語、北海道、野鳥など。

2019-01-01から1年間の記事一覧

『天狗裁き』における「繰り返し」がもたらす面白さ

「この後、衝撃の展開が!」という面白さを否定するつもりは全くないのだけど、それだけでは繰り返し鑑賞したくなるような名作にはならないと思う。 先の展開が予想通りだとしても、そこに至る過程を楽しめるものでなければ、簡単に消費されるものにしかなら…

『なつぞら』の開拓時代の話に涙

泣いちゃいましたよ。泰樹さんの開拓時代の話を聞いて。 うちが朝ドラに求めるのはこれなんですよ。 再現シーンも無しに泣かせちゃうなんて、柴刈正雄じゃなくて草刈正雄は上手いなあ。 ちなみに、うちの夫は開拓3世にあたります。 年齢的には4世と同年代…

『なつぞら』の馬の話

今週の『なつぞら』で出てきた馬の話に少し違和感を持ったので、書いてみます。 あら探しみたいで申し訳ないんですけど、気になってしまったもので。 1頭も本物の馬が見られなかったっていうのがちょっと・・・ 神田日勝をモチーフにした山田天陽の絵を「ほ…

『天狗裁き』のエスカレーション

柳家さん喬の『天狗裁き』を聴いてから、こんな単純な噺がなぜ面白いのかを考えているのだけど、今回はさん喬の上手さについてではなくて、噺そのものについて考えたことを発表してみようと思う。 ※ なお、基本的に柳家さん喬の口演に準じています。細かい部…

阿寒町の山﨑農園でトウモロコシを買ってきた

スーパーで売っているトウモロコシに満足できなかったので、久々に山﨑農園に行ってみた。 twitter.com kusuro.com しかし、「阿寒」が「釧路市」って・・・いまだに慣れない。 平成の大合併かなんかで、「釧路市阿寒町」ってことになったんだけど、どうもね…

恐竜っぽく見えるタンチョウの幼鳥

先日の『チコちゃんに叱られる!』で、鳥類が恐竜の子孫であると紹介されていた。 sirabee.com 道東でよく目にすることができるタンチョウは、かなり恐竜っぽく見えると思う。 そう言えば、恐竜っぽく見える写真を撮ったことがあるなぁ・・・と思い出したの…

『なつぞら』の「牛乳豆腐」と「ジャガイモ」が気になってしまって・・・

『なつぞら』はまた東京が舞台になっていたので、なかなか書けることがないなぁ・・・と思っていたのですが、主人公なつの家族が十勝から上京してきたことで、気になる北海道ネタが出てきました。 朝ドラに「リアル」を求めすぎてもしょうがないとは思ってい…

今日も「あんバタサン」は品切れだったので・・・

今日は大雨だったのですが、飼い犬の薬が切れそうなので、かかりつけの動物病院に連れて行きました。 いつもは激混みなんだけど、悪天候のせいか、すごーく空いていたので、この調子ならきっとお買い物の人出も少ないはず・・・ってことは、品薄状態が続いて…

柳月の「あんバタサン」をようやくゲット! ついでに色々・・・六花亭の「カンパーナふらの」も!

『なつぞら』に「おバタ餡サンド」が登場して以来、街に出る度に柳月を覗いて「あんバタサン」がないかチェックしていたのですが、なかなか手に入れることができず、テレビの影響力の大きさを実感させられる日々が続いていた今日この頃・・・でしたが、本日…

『千両みかん』の番頭の「その後」を想像してみる

北海道はそれほど暑くはないのだけど、「暑い」というニュースをよく見るので、『千両みかん』について書いてみよう。 ※ あらすじを確認したい方は ここをクリック してください。 【この記事の目次】 『千両みかん』の番頭の「その後」を想像してみる 換金…

北海道ではカブトムシを放さないで欲しいのだけど・・・

今日、犬の散歩をしていたら、ご近所さんが木々の間から現れて、「カブトムシを逃がしに来てやったんだわ」と自慢気に・・・。 どうやら、自宅敷地に迷い込んだカブトムシを放してやるために、林の中へ入っていたらしい。 それを聞いて、思わず口をついて出…

『百川』で「抜け作」だと罵られた百兵衛を弁護してみる

『百川』についていくつか記事を書いているうちに、その登場人物である百兵衛を中心に据えて書きたくなった。 百兵衛は、河岸の若い衆が言うように抜けているのだろうか。抜けているとしたら、どれくらい抜けているのだろうか。 ※『百川』のあらすじを確認し…

NHKの『うまいッ!』で「タコ頭」が紹介されてしまった

ダラダラとNHKを見ていたら、「うまいッ!」という番組で稚内の「ミズダコ」を取り上げていた。 子どもの頃、あの辺りをキャンプで回っていたとき、父が漁港で直接交渉して、茹でたてのタコを調達してきたことを思い出した。あれは本当に美味しかったなぁ…

『なつぞら』の「おバタ餡サンド」っぽい「あんバタサン」を買いに行ってみたら・・・

NHKの朝ドラ「なつぞら」についての記事です。 ドラマに出てきた「おバタ餡サンド」というお菓子のモデルについて考えてみました。 これのモデルは六花亭の「マルセイバターサンド」かなぁ・・・でも、材料とネーミングは柳月の「あんバタサン」だなぁ・…

『なつぞら』の「たんぽぽブランド」と北海道の牛乳について

寒いです。 「暑い、暑い」と言っていたのもつかの間、あっという間に気温が下がり、今朝は耐えきれずに暖房を点けてしまいました。だって、本当に寒いんだもん。 一気に20℃以上も下がってしまって、東京だと冬の気温ですよ。 これこそ、道東って感じです…

六花亭でまたもやブルーベリーのスイーツを発見!

暑いです。 北海道の中でも特に冷涼なはずの道東でこんなに暑い日が続くなんて。 涼しさを求めて道外から訪れた観光客の皆様に申し訳ない気持ちがします。 いや、私が謝ったからって、どうにかなるものでもないんですけどね。 いつもはこんなに暑くないんで…

『百川』で百兵衛に遣いを頼む時に若い衆がする仕草は必要か

当研究会では、柳家さん喬の『百川』*1 の人気が非常に高く、常にヘビーローテーション状態にあるため、普通なら気にならないような些細なことまで気になってしまうのかも知れない。 今回は、1年ほど前に柳家さん喬が「日本の話芸」で演じた『百川』*2 で気…

auガラホ通信料攻略戦記 〜 KBの攻防 〜

機種変更してきました・・・ガラケーからガラホに。 それが、長い闘いの始まりを意味するということなど、その時は知る由もありませんでした・・・。 ってなわけで、今時、スマホじゃなくて、いわゆる「ガラホ」にしてきたわけだが、その辺の顛末やら節約方…

『百川』における柳家さん喬の「ひゃくべっちゃす」問題

先週、季節外れを承知で『百川』の記事を書いたのだが、*1 そのせいで書きたい気持ちを抑えきれなくなってしまったので、再び『百川』について書いてしまおう。 ※『百川』のあらすじは ここをクリック(ネタバレ注意)してください。 『百川』における柳家さ…

「演芸図鑑」で久々に観た江戸家小猫がすごく良かった

今日の「演芸図鑑」に江戸家小猫が出演していた。 先代の小猫(四代目猫八)は、好きな芸人の一人だったので、名跡を継いでくれた当代の小猫には期待していたのだけど、名前だけでなく、肝心の芸の方もうまく継承できたんじゃないだろうか。 単なるコピーだ…

釧路の「ハモ」を「ハモ」と呼べなくなったらしい

テレビで「土用の丑の日」って盛んに言っていたから、スーパーで鰻でも買って帰ろうか。でも、鰻って高いからなぁ・・・というときに有り難いのが、釧路で獲れる「ハモ」・・・のはずだったんだけど、あれ・・・? 見つからない・・・? と思っていたら、あ…

2日連続で六花亭に行ってしまった

六花亭ですごいブルーベリーのエクレアを見つけたのに、うっかり買い忘れちゃったので、数日も経っていないうちに再び六花亭に行ったのだけど、悲しいことに品切れでした。来週こそゲットしなきゃ! って書いたのが、昨日、土曜日の午後。 そして、その夜。…

『百川』の「へーい」は誰の声なのか

三社祭の噺は季節外れだとは思うのだが、夏祭りの季節ということでご容赦いただきたい。 ということで、『百川』について以前から気になっていることを書こうと思う。 以前、「超入門!落語 THE MOVIE」について触れたときに、既に少しだけ書いたことなのだ…

六花亭の農園ではブルーベリーが豊作だったんだろうか

先日、六花亭の春採店に行ったら「大地の滴」が売られていました。 喫茶室で食事をした後、帰りに忘れずゲット! いえーい! 今年は「お1人様3個まで」でしたけど、欲張らずに1個だけ買ってきました。賞味期限が短いから、たくさん買っても食べきれないん…

落語100字要約裏話

検索で「100字要約」というカテゴリーに来てくださる方が増えてきたので、「裏話」を少々。 ちなみに「表」の記事は こちら です。 【この記事の目次】 落語100字要約裏話 きっかけは「ドラゴン桜2」 100字の難しさ 落語特有の難しさ 落ち(サゲ)…

松本潤様のおかげでアクセスが急増

ありがとう松本潤様。 おかげさまで、これまでにないほどのアクセス数を稼がせていただきました。 「永遠のニシパ」というドラマが北海道で先行放送され、道外の皆様に先駆けて視聴することができたため、関連する記事を仕込んでおくことができました。 そし…

「演芸図鑑」で柳家さん喬の『長短』を観て思ったこと

NHKの「演芸図鑑」を毎週見ている。そんなに早起きはできないから、録画視聴だけど。 今週の落語は柳家さん喬の『長短』だった。 「相変わらず上手いなぁ」と楽しむことはできたのだけど、残念ながら観客の笑い声が気になってしまって、100%楽しむこ…

「千両みかん」を現代的に「拡大解釈」してみる

7月も半ばだというのに北海道はまだまだ寒くて、暖房を使っていたりするのだけど、そんな北国にも暑い夏が来てくれることを願いながら、柳家さん喬の『千両みかん』を聴いてみた。 ※ あらすじを確認したい方は ここをクリック してください。 【この記事の目…

なぜ柳家さん喬が演じる『夢の酒』のお花は可愛らしいのか

『夢の酒』は、いわずとしれた「黒門町の師匠」桂文楽の十八番。文楽が作り上げた噺といってもいい、自家薬籠中のネタだった。 『柳家さん喬15夢の酒/妾馬 *1 』の「解題」で、長井好弘はこのように述べ、さらに、柳家さん喬の言葉として、以下のように紹介…

三遊亭金遊が演じた「錦の袈裟」の巧妙な下品さ

所用で飛行機に乗ったので、機内放送の「JAL名人会」を聴いていたら、三遊亭金遊の「錦の袈裟」がかかっていた。 この噺、今回初めて聴いて、その下品さに驚いた・・・のだけど、もう一度聴いてみたら、下品なイメージを抱いていた箇所が、直接的には下品な…

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